川村元気さん原作・脚本・監督作「百花」に長澤まさみさん、永瀬正敏さんが出演! 特報映像解禁 AOI Pro.出資・制作作品

2022.04.19 事業

©2022「百花」製作委員会

菅田将暉さん×原田美枝子さんW主演、9月9日公開映画「百花」(AOI Pro.出資・制作)に、長澤まさみさんと永瀬正敏さんが出演することが発表され、特報映像が解禁されました。

長澤さんは、泉(菅田)と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織役。永瀬さんは、泉の母・百合子(原田)の秘密を知り、事件と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を演じます。

原作は川村元気さんが2019年に発表した4作目の小説「百花」。自身の体験から生まれた小説の脚本・監督を手がけます。映画プロデューサー・脚本家・小説家として「告白」「悪人」「世界から猫が消えたなら」「君の名は。」など多数の映画を製作してきた川村さんの長編監督デビュー作となります。

ポスタービジュアル ©2022「百花」製作委員会


母がまた、遠くに行ってしまいそうな気がした。
あの時と、同じように――
親子とは? 愛とは? 人の記憶の正体とは?
記憶という謎に挑み、現代に新たな光を投げかける、感動作が誕生する――

菅田さんが演じるのは、記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉。レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うこととなります。
すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは原田さん。女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を演じます。
 
日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した4名の豪華俳優陣が本作に集結。さらに、北村有起哉さん、岡山天音さん、河合優実さん、長塚圭史さん、板谷由夏さん、神野三鈴さんの出演も発表されました。親子が紡ぐ愛と記憶の物語にご期待ください。

キャスト・スタッフコメント

長澤まさみさん/葛西香織
川村監督は芯の根というものがすごくピュアな人だな、と思っています。今まで色々な作品をご一緒させていただいてきた中でも、心が温かくて、よく俳優のことをみてくだっている方だと感じていますし、プロデューサーという立場で培ってきた川村監督の冷静さに、凄く信頼しています。今回は、監督が撮りたいものが撮れればいいね、という話を菅田さんともするくらい、温かい気持ちにさせてくれる監督でした。
共演させていただいた菅田さんは、軟体動物みたいに何にでもなれちゃう凄い人だな、と改めて思いました。人の、隙間に入り込んでくる感じや、その観察力、かといって威圧感を与える人ではないですし。この人なら信頼が置けると思いました。
本作は、記憶なのか、現実なのか、幻想なのかわからない描写が沢山あるので、そういうところが、どんな映像になってくるのかが楽しみです。きっと映画館で観るべき映画になるんだろうなと思っています。

永瀬正敏さん浅葉洋平
撮影を通して、川村監督は、自分の撮っている画の中にいらっしゃる人達や物達に、凄く愛情をもっていらっしゃるのを感じましたし、その分、画の作りには厳しい"ぶれない監督"でした。1シーン1カットで作っていくというのは、かなりの勇気がある決断だと思うので、現場では、監督やスタッフの皆さん・共演者の皆さんと、一緒にその決断をしっかり受け止めつつ、楽しみたいなと思いながら撮影していました。
また、共演させていただきました、原田美枝子さんは、デビューする前から、尊敬する俳優さんで、今まではここまで深くがっつり心を通わせる役で、ご一緒したことがなかったので、とっても嬉しかったです。
この作品は、原作も監督が書かれていて、「今の時代にどうしてもこの作品をとりたい」という思いが、深く深く染みこんでいる作品だと思います。様々な世代の、色んな立場の人が、本作のキャラクターを追って、楽しんで観ていただける作品になっていると思います。

◆川村元気さん/原作・監督・脚本
何本もの映画をともに作ってきて最も信頼している俳優のひとりの長澤まさみさん、そして子供の頃からスクリーンで見てきた憧れの俳優である永瀬正敏さんに、わたくしの初監督作品に是非お力をお借りしたいと、出演をお願いしました。
長澤まさみさん演じる香織は、泉と百合子の間で、その複雑な母子関係を見つめる役です。目の前で記憶を失っていく義母、失われていく義母にどう接したらいいかわからない夫、そしてみずからはお腹のなかの子どもがまもなく生まれようとしている。この奇妙な親子が気付けていないこと、失われていくものと新たに生まれくるものを、香織を通して描けたらと思いました。香織は、このシリアスな親子の前でもユーモアと愛情をもって生きている人物です。決して近寄りすぎませんが、とはいえしっかり寄り添っている。その人間的な距離感が、長澤まさみの持っている魅力だと思いました。その人間性、そして愛情のようなものを香織という役に与えてもらえたらと思ったのです。
永瀬正敏さん演じる浅葉は、母子のとある事件に絡み、百合子の秘密を知る、とても重要な役です。子供の頃、通い詰めていた横浜黄金町の映画館で観た永瀬さんの「私立探偵 濱マイク」シリーズに夢中になりました。情熱的でありつつも、どこかに消えてしまいそうな危うさを、いまだに永瀬さんのお芝居を見ていると感じます。小説「百花」を書いている時から、どこか頭の片隅に永瀬さんの姿がありました。わたくしにとって日本映画の原体験でもある永瀬正敏さんに、お力をお借りできたらと思いました。
果たしてお二人とも、素晴らしい演技で、複雑な母子の輪郭を見事に浮かび上がらせてくれました。お二人のおかげで映画が何倍も力強くなったと確信しています。

作品概要

映画「百花」(英題「A Hundred Flowers」)

レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた 。
そんな中、不可解な言動をするようになる百合子。
不審に思った泉は百合子を病院に連れていき、そこで認知症だと診断される。
その日から、泉は <記憶を失っていく母> と向き合うことになる――。

百合子の記憶がこぼれ落ちていくスピードは日に日に加速し、大好きだったピアノでさえも、うまく弾けなくなり、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなっていった。
それでも今までの親子としての時間を取り戻すかのように、泉は献身的に支えていく。

ある日、百合子の部屋で一冊のノートを見つけてしまう。
それは、泉が知らなかった母の「秘密」、そして泉にとって忘れたくても忘れることのできない、「事件」の真相が綴られた日記だった…。

心の奥底にしまい込んでいた記憶を、徐々に蘇らせていく泉。
一方、百合子は失われてゆく記憶の中で、「半分の花火が見たい…」と何度もつぶやくようになる。

「半分の花火」とはなにか?
なぜ百合子はそこまで「半分の花火」にこだわるのか――。
その言葉の「謎」が解けたとき、泉は母の本当の愛を知ることになる―――。

公開日2022年9月9日(金)
出演菅田将暉、原田美枝子
長澤まさみ / 北村有起哉、岡山天音、河合優実
長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴 / 永瀬正敏
監督川村元気
脚本平瀬謙太朗、川村元気
音楽網守将平
原作川村元気「百花」(文春文庫刊)
制作プロダクションAOI Pro.
配給東宝
海外配給ギャガ
URLオフィシャルサイト
Twitter
当社スタッフ
プロデューサー伊藤太一
アシスタントプロデューサー熊田寧々

本件に関するお問い合わせ先
お問い合わせフォーム