川村元気さん原作・脚本・監督、菅田将暉×原田美枝子W主演「百花」2022年9月9日公開決定&特報映像解禁! AOI Pro.出資・制作作品
2021.12.02 事業
菅田将暉さん×原田美枝子さんW主演の映画「百花」(AOI Pro.出資・制作)が、2022年9月9日に公開されることが決定し、特報映像が解禁されました。
原作は、川村元気さんが2019年に発表した4作目の小説「百花」。
脚本・監督を川村さん自身が手掛けます。
映画プロデューサー・脚本家として「告白」「悪人」「君の名は。」など多数の映画を製作し、「世界から猫が消えたなら」など小説家としても活躍する川村さんの長編監督デビュー作となります。
本作は、ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と、忘れられない事件を巡る物語。
川村さん自身の体験から生まれたストーリーです。
記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ数々の映画賞に輝いてきた菅田将暉さん。
レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる息子を、繊細かつ力強く演じます。
また、すべてを忘れていくなか、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、数々の名匠の作品に多数出演し、映画賞を総なめにしてきた⽇本を代表する女優・原田美枝子さん。
女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を、圧倒的な存在感と確かな演技力でみせます。
キャスト・スタッフコメント
◆菅田将暉さん/葛西泉役
川村元気さんとはこれまで色んな現場でお会いし、何本もお世話になっているのですが、世界中を飛び回り常に新しいものを探し続けるその姿勢に、どこか超人めいた華やかさを感じていました。しかし今回ご自身で書き、監督する「百花」を初めて読んだ時にびっくりしました。こんなにも小さな、小さな小さな物語。誰もが通る、親子の、家族の、褪せていく記憶の世界。どうしようもない人間の性が溢れていて、原作小説を読みながら気づいたら泣いてました。今、川村元気さん本人の手で残すべき作品だと思いました。自分の曖昧な記憶と向き合い、忘れていく人間を自覚し、足掻いていこうと思いました。そして、一生忘れられないテイクが生まれました。原田さんとふたり、ボロボロになりました。ふと思い出してはニヤニヤしています。公開が楽しみです。皆さまの記憶にこびりつき、明日がより豊かになる事を願っています。
◆原田美枝子さん/葛西百合子役
私自身、母の記憶にまつわるドキュメンタリー映画をつくっていたので、この本をすごく面白く読ませていただきました。当たり前だったことが次の瞬間分からなくなる、記憶を失っていく様をリアルにみせていくのは、非常に難しく大変でした。また現在の自分と20歳以上若い過去の自分の両方を演じたりと、いろいろなチャレンジがあり、冒険をさせてもらった現場です。
菅田さんは個性の強い方という印象だったんですけど、話し始めたらすごく素直で頼れる方で、たくさん支えてもらいました。川村監督は俳優のことをちゃんと見てくださる方で、信頼して身を任せることができました。
なかなかOKが出なかったシーンのロケで、ふと空を見た時、黒澤(明)さんや溝口(健二)さん、私の恩師である増村(保造)さんたちが並んで見守ってくれているような、不思議な感覚を味わいました。
みんなで魂を込めて作った作品です。楽しみに待っていてください!
◆川村元気さん/原作・監督・脚本
「あなたは誰?」
五年前に私のことを忘れてしまった祖母。
徐々に記憶を失っていく祖母と向き合いながら、私自身が様々なことを忘れていたり、記憶を書き換えながら生きていることに気付かされました。
人間は体ではなく記憶でできている。
どうしようもない瑣末な記憶ですら、それらは複雑にその人に根ざし、その人を形成している。
そんな実感から生まれた小説が「百花」でした。
原作小説を読み、すぐに電話をかけてきてくれた菅田将暉くん。
脚本や芝居について。何度も話し合いを重ねた原田美枝子さん。
監督をしながら自分で書いた物語の記憶は散り散りになり、いまは素晴らしいスタッフ、キャストと共有する記憶として再構成されています。
目下編集中ですが、菅田将暉、原田美枝子の凄まじい姿が映っていることだけは確かです。
完成をしばし、お待ちいただければ幸いです。
作品概要
映画「百花」
公開日 | 2022年9月9日(金) |
出演 | 菅田将暉、原田美枝子 |
監督 | 川村元気 |
脚本 | 平瀬謙太朗、川村元気 |
音楽 | 網守将平 |
原作 | 川村元気「百花」(文春文庫刊) |
制作プロダクション | AOI Pro. |
配給 | 東宝 |
海外配給 | ギャガ |
URL |
プロデューサー | 伊藤太一 |
アシスタントプロデューサー | 熊田寧々、青木あゆみ |
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