佐藤快磨監督の劇場デビュー作「泣く子はいねぇが」が「サン・セバスティアン国際映画祭」最優秀撮影賞を受賞! 2020年11月20日公開 / AOI Pro.出資・制作作品
2020.09.27 受賞

是枝裕和監督が惚れ込んだ新進気鋭の才能、佐藤快磨監督(31歳)のオリジナル脚本で、劇場映画監督デビュー作となる「泣く子はいねぇが」(AOI Pro.出資・制作)が、「第68回サン・セバスティアン国際映画祭」のオフィシャルコンペティション部門で最優秀撮影賞を受賞しました。
カンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭に次ぐ、スペイン最大の本映画祭で、主要部門での日本映画の受賞は2011年「奇跡」(是枝裕和監督)の最優秀脚本賞以来、9年ぶりの快挙となります。
映画の舞台は秋田県・男鹿半島。
伝統文化「ナマハゲ」から、"父親としての責任" "人としての道徳"というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公(仲野太賀)が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描きます。
共演に吉岡里帆さん(妻役)、寛一郎さん(親友役)、山中崇さん(兄役)、余貴美子さん(母役)、柳葉敏郎さんら実力派俳優陣が集結しました。
本作は今後も、北米で最も歴史ある映画祭のひとつである「第56回シカゴ国際映画祭」(現地時間10/14~10/25)のニュー・ディレクターズ・コンペティション部門、「第21回東京フィルメックス」(10/30~11/7)のコンペティション部門への正式出品が決定。本作のジャパンプレミア(日本最速上映)は、東京フィルメックスにて11/3(火)に行われる予定です。
<最優秀撮影賞 / Jury Prize for Best Cinematography>: オフィシャルコンペティション部門
- 「泣く子はいねぇが」
撮影: 月永雄太
受賞コメント

月永雄太さん(撮影監督)
まず映画祭開催が厳しい時期に、開催してくださりありがとうございます。正直まだ実感が湧かなく、残念ながら現地にも行けなかったですし、公開もしていませんので、早く公開して欲しいなというのが正直な今の気持ちです。男鹿半島の海、そして「ナマハゲ」がいる街の景色は強烈で、それを見た時にとても良いものが撮れるのではないかという印象を持ちました。撮影では、そんな男鹿の良さをなんとか出そうと意識し、現地で私が肌で感じたものを形にできればと思っていましたので、それが少しでも皆様に届けばと思っております。佐藤監督はじめ、全てのキャスト、スタッフに感謝しています。
佐藤快磨監督(監督・脚本・編集)
デビュー作にも関わらず、このような賞を頂き大変光栄です。賞を頂けると思っていなかったので、本当に驚いておりますが、とても嬉しいです。スタッフ、そしてキャストの皆さんに感謝します。僕のめちゃくちゃな絵コンテから、撮影賞まで持ち上げてくれたのは月永さんのおかげだと思っています。僕が役者さんから人間らしい瞬間をどう引き出せるかということを考えていたのに対し、そこから出てくるすごく繊細なものを、月永さんはこぼさないようすくい取ってくれました。撮影の現場はもちろん、準備から仕上げまでこの作品について一緒に考えてくれたことに心から感謝しています。これからも映画を撮り続けられるように頑張りたいと思います。
仲野太賀さん(主演)
最優秀撮影賞!!凄い!!!佐藤監督に寄り添い、時に導きながら、監督のこだわりを"映画"に昇華されていた月永さんの姿が格好良くて、とても印象深かったです。僕がオールアップして、別れ際に「良い映画になってると思います」と月永さんに言われた時はどんなにホッとした事か…今回の受賞、「泣く子はいねぇが」に携わった者として誇らしい気持ちでいっぱいです。月永さん、本当におめでとうございます!!
作品概要
映画「泣く子はいねぇが」 / 英題 "Any Crybabies Around?"
たすく(仲野太賀)は、娘が生まれ喜びの中にいた。一方、妻・ことね(吉岡里帆)は、子供じみて、父になる覚悟が見えないたすくに苛立っていた。大晦日の夜、たすくはことねに「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、地元の伝統行事「ナマハゲ」に例年通り参加する。しかし結果、酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま全裸で男鹿の街へ走り出す。そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだったー。それから2年の月日が流れ、たすくは東京にいた。ことねには愛想をつかされ、地元にも到底いられず、逃げるように上京したものの、そこにも居場所は見つからず、くすぶった生活を送っていた。そんな矢先、親友の志波(寛一郎)からことねの近況を聞く。ことねと娘への強い想いを再認識したたすくは、ようやく自らの愚行と向き合い、地元に戻る決意をする。だが、現実はそう容易いものではなかった…。果たしてたすくは、自分の"生きる道"、"居場所"を見つけることができるのか?
公開日 | 2020年11月20日(金) | |
監督・脚本・編集 | 佐藤快磨(さとうたくま) | |
出演 | 仲野太賀、吉岡里帆、寛 一 郎、山中 崇 / 余 貴美子、柳葉敏郎 | |
企画 | 是枝裕和 | |
企画協力 | 分福 | |
制作プロダクション | AOI Pro. | |
配給 | バンダイナムコアーツ/スターサンズ | |
製作 | 2020「泣く子はいねぇが」製作委員会 |
プロデューサー | 伴瀬萌 |
アシスタントプロデューサー | 鳥越一暢、池添康子 |
最新情報はオフィシャルサイト・SNSで!
- 「第68回サン・セバスティアン国際映画祭」オフィシャルサイト 作品紹介ページ
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