ドワーフが開発中のストップモーション時代劇『HIDARI』が、第79回 カンヌ国際映画祭 Annecy Animatnion Showcaseに選出! 〜5月17日に川村真司監督とプロデューサー・松本紀子によるプレゼンテーションと上映が決定〜
2026.04.22 事業
ドワーフスタジオ(株式会社AOI Pro.)が、Whatever、TECARATと共に制作を進めている、ストップモーション時代劇『HIDARI』が、「第79回 カンヌ国際映画祭(2026年5月12日~23日)」併設の映画見本市マルシェ・ドゥ・フィルム(Marché du Film 2026年5月12日~20日)にて開催される「Cannes Animation」に選出されました。

2026年5月17日(現地時間)には、本作の原案・脚本・監督を務める川村真司氏がプロデューサーの松本紀子と共にカンヌのステージに登壇し、Cannes Animationのメインプログラムの一つ「アヌシー・アニメーションショーケース」においてパイロットフィルムを上映するとともに、『HIDARI』長編映画化に向けた現在地と展望をプレゼンテーションします。
『HIDARI』は、数多くの作品と逸話が残る、実在不明の伝説的彫刻職人「左甚五郎」の物語を、彼の作品と同じ木彫人形を使って描く「ストップモーション時代劇」です。YouTubeで公開されたパイロットフィルムは490万回再生以上、チャンネル登録者は12万人を突破し、SNSや各国のメディアで爆発的な話題となりました。またパイロットフィルムとしては異例となる世界20以上の映画祭での受賞など、世界中で大きな注目を浴びています。現在は、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター支援基金)」において展開されている「Film Frontier 長編アニメクリエイター 支援」に選出され、企画開発を進めています。
本作はドワーフがプロデュース。スタジオとしては共にストップモーション界で世界的に評価されているTECARATとタッグを組んだことでも話題を集め、川村監督のクリエイティブ・スタジオWhateverとともに3社共同で開発と展開設計を続けてきました。長編化へ向けた資金面では、日本発オリジナルコンテンツをグローバルに届けることを目指すコンテンツファイナンス企業Questryによる支援が決まっており、新たな枠組みで、更なる仲間の募集と資金調達を進行させています。
尚、ドワーフは昨年の松本大洋原作「Sunny」に続き、2年続けてのCannes Animation「アヌシー・アニメーションショーケース」(昨年は「Cannes Animation Day」)への登壇となります。世界で選ばれた5作品として、2年連続で登壇するスタジオは、世界初の快挙となります。
カンヌ国際映画祭「Cannes Animation」について

「Cannes Animation」は、カンヌ国際映画祭で開催される世界最大級の映画見本市「マルシェ・ドゥ・フィルム」内のアニメーションに特化したキュレーション・プログラムです。
「Cannes Animation」における注目プログラム「アヌシー・アニメーションショーケース」では、世界中から厳選された5作品のアニメーションにプレゼンテーションやパネルディスカッション、ネットワーキングの機会が用意され、国際共同制作や配給の機会を創出する重要な場として機能しています。『HIDARI』は本ショーケースの5作品のひとつに選出されました。
『HIDARI』について



【作品概要】
物語の舞台は江戸時代の日本。実在した歴史上の事件や人物と、オリジナルキャラクターたちが交じりあい、一人の男の復讐譚を描いていきます。時の名工・甚五郎は、江戸城改築工事の現場で陰謀に巻き込まれ、師匠と愛する女性、そして自らの右腕までも奪われてしまう。
からくも生き延び復讐の鬼と化した甚五郎。失った腕の代わりに武器となる義手を造り上げ、かつて木を彫るために握っていた道具たちは、敵を屠るための武器へと変貌する。相棒の「眠り猫」と共に復讐の旅にでた甚五郎だったが、次第により大きな陰謀へと巻き込まれていく。幕府内に渦巻く権力争い、迫り来るカラクリ兵、そして変形する江戸城...。すべてが彼を飲み込もうとする中で、彼の中にある何かもまた、静かに変わり始めていきます。
HIDARIは、創ることを生業とした一人の男が、破壊に手を染めたその先で、自分自身や生きる意味をみつけ直す復讐と再生の物語です。
【基本情報】
ストップモーション時代劇『HIDARI』
ジャンル: アクション/ドラマ
手法/尺: Stop-motion(90分)
<クレジット>
監督・脚本: 川村真司
共同監督・キャラクターデザイン: 小川育
キャラクターデザイン・木彫/美術デザイン: 八代健志
プロデューサー: 松本紀子/富永勇亮/大内雅未 ほか
制作会社: dwarf studios/Whatever co./TECARAT
<公開映像>
パイロットフィルムURL(5分32秒): https://youtu.be/DpefYPLH67A
同メイキング動画: https://youtu.be/VHO6rTyyG6M
<関連リンク>
公式サイト: https://hidari-movie.com/ja/
公式X: https://x.com/hidari_movie
公式Instagram: https://www.instagram.com/hidari_movie/
公式YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/@teamhidari
川村真司(監督) コメント

夢の一つであったカンヌ映画祭にこうした形で参加することができ、大変光栄です。パイロットフィルムを完成させてから長編映画化へ向けた脚本作りや仲間集めをずっとチームと共に続けてきました。木彫の人形を一コマずつ動かして、アニメのようなアクション満載の時代劇を撮る。これは日本からしか生まれないようなユニークな映像表現だと思っています。今回このCannes Animation「アヌシー・アニメーションショーケース」という素晴らしいピッチの機会を得られたので、この作品への強い想いを世界中の映画関係者に届けてきたいと思います。
川村 真司 プロフィール: Whateverの共同設立者であり、20年以上にわたって世界を舞台に活躍する映像作家/クリエイティブディレクター。ストーリーテリングとテクノロジーを掛け合わせた作品づくりで知られ、テレビCMやミュージックビデオ、テレビ番組といった映像制作から、Lady Gagaのクローンや、大阪・関西万博2025におけるパビリオンの監修まで、その表現領域は多岐にわたる。こうした作品の数々は世界的にも高く評価され、アヌシー国際アニメーション映画祭でのクリスタル受賞をはじめ、国際エミー賞ノミネート、One ShowやClioといったアワードでグランプリも獲得。アメリカで育ったバックグラウンドを活かし、国境を越えたコラボレーションを通して世界中の観客の心に響くユニークなストーリーを生み出し続けている。
松本紀子(プロデューサー) コメント

パイロットの完成から3年。いま、Cannes Animation「アヌシー・アニメーションショーケース」でのピッチの機会をいただけたことは、この「HIDARI」という作品が、大きな物語を持った長編になることを信じて、期待してくださる方々がいることだと感じ、この上もなくうれしく思っています。コマ撮りのプロデューサーとして様々な作品を手がけてきましたが、この作品はこれまでにないスケールの挑戦だと感じています。この作品の物語も含む全貌、そして新しい挑戦や出会いに満ちたワクワクする旅路と現在地、それを共に歩んでいる素晴らしい仲間のことをお話ししつつ、長編映画化を実現するためのパートナーを世界中から見つけていきたいと思います!
松本 紀子プロフィール: 広告映像業界からキャリアをスタート。1998年の『どーもくん』2003年『こまねこ』が転機となり、ドワーフの立ち上げに参加。タイムレスに楽しめる高品質なコマ撮りのコンテンツの制作で、日本のスタジオとしては、いちはやく配信のグローバル・プラットフォームとの仕事を始めた。Netflixシリーズ『リラックマとカオルさん(2019)』『リラックマと遊園地(2022)』が話題に。現在はコマ撮りやキャラクターを強みとしながら、その常識を超え、手法や会社の枠にとらわれない新しい才能や技術を使った作品を企画し、さらには日本の枠を飛び越えて制作することを目指している。近作は第97回米アカデミー賞ショートリストにも選ばれた堤大介監督(元ピクサー)の短編映画『ボトル・ジョージ』。
ドワーフスタジオについて

2003年9月の設立以来、NHKキャラクター「どーもくん」をはじめ数々のキャラクターやコンテンツを生み出し、卓越した技術力のこま撮りを中心とした映像作品で、国内外で評価されているアニメーションスタジオ。フランスでロングラン上映を続ける「こまねこ」や、フランス台湾とのCGシリーズの共同製作が決定した「モーグとペロル」などのオリジナル作品のみならず、さまざまな人気キャラクターや有名コンテンツと積極的なコラボレーションをおこなっています。
近年ではNetflixシリーズ「リラックマとカオルさん」、同「ポケモンコンシェルジュ」や西野亮廣氏×堤大介氏とのコラボ短編アニメーション「ボトルジョージ」の制作・プロデュースを手掛けています。
URL: https://dw-f.jp/