UNHCR「世界難民の日2022」イベントにてAOI Pro.出資・制作映画「マイスモールランド」上映、川和⽥恵真監督が登壇

2022.06.27 事業

是枝裕和監督が率いる映像制作者集団分福の気鋭の新人・川和⽥恵真監督(30)のデビュー作「マイスモールランド」(AOI Pro.出資・制作)が、6月20日に都内で開催された、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所・国連UNHCR協会主催「世界難民の日2022」イベントにて上映され、川和田監督が上映後のトークイベントに登壇しました。

6月20日は「世界難民の日」。難民の保護と支援に対する関心を高め、世界各地で行われている難民支援活動への理解を深める日にするため、2000年に国連総会で制定されました。
今年のテーマは、「誰でも、どこでも、いつでも、安全を求める権利を」。
UNHCRは5月に、世界の難民が初めて1億人を超えたと発表しました。世界の78人に1人が難民で、うち約4割が18歳未満の子どもたちです。ウクライナ避難民の増加により今年に入って急増しました。

映画「マイスモールランド」の主人公は、埼玉で暮らす難民2世の女子高生サーリャ。埼⽟には約2000⼈のクルド⼈が住む地域があります。本作は、在日クルド人のサーリャが在留資格を失ったことをきっかけに、"自分の居場所"に葛藤し、成長していく姿を描いた物語です。

まさに、18歳未満の子どもたちの生活に大きな影響を及ぼす難民問題の現状を描く作品として、本イベントでの上映が決定しました。

上映後のトークイベントには、川和田監督と、20代のUNHCRインターン生である老松京香さんと宮村俊毅さんが登壇しました。
老松さんと宮村さんはサーリャと年齢が近く「大変身近な話に感じてショックでした」と感想が語られ、自らもイギリス人の父親を持つ川和田監督は「自分自身もミックスでつらい思いを抱えていた時期があります。遠くの話ではなくわたしたちのすぐ近くの話。普通の女子高生だったのに当たり前のことができなくなってしまう、難民の10代が直面している状況を伝えたいと思いました」とコメント。
監督は特に若い世代に向けて、「今日感じたことをどうかそのまま持ち帰ってほしい。世界もそうですが、日本国内ですぐ近くに困っている人がいます。まずはそれを知ってください。"無関心"を"関心"に変えてください」というメッセージを贈りました。

UNHCRインターン生・老松京香さん、宮村俊毅さん©UNHCR/Aiko Maekawa

川和⽥監督は、是枝監督の「三度⽬の殺⼈」(17)で監督助⼿、⻄川美和監督の「すばらしき世界」(21 / AOI Pro.出資・制作)でメイキングを担当し、本作が商業⻑編映画デビュー&オリジナル脚本。
映画「マイスモールランド」は5月6日に全国公開され、各地の劇場で上映中です。

作品概要

映画「マイスモールランド」 / 英題 "My Small Land"

クルド⼈の家族とともに⽣まれた地を離れ、幼い頃から⽇本で育った17歳のサーリャ(嵐莉菜)。同世代の⽇本⼈と変わらない、ごく普通の⾼校⽣活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の⽇常が⼀変する…。埼⽟には、約2000⼈のクルド⼈が住む地域があり、そこに暮らす女子高生サーリャが主人公。彼女が、東京に住む日本人の少年・聡太(奥平大兼)との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤し、成長していく物語が描かれる。

公開日	2022年5月6日
出演	嵐莉菜、奥平大兼アラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデー韓英恵、吉田ウーロン太、板橋駿谷、田村健太郎、池田良、サヘル・ローズ、小倉一郎藤井隆、池脇千鶴 / 平泉成
監督・脚本	川和⽥恵真
主題歌	ROTH BART BARON 「N e w M o r n i n g」
企画	分福
制作プロダクション	AOI Pro.
共同制作	NHK、FILM-IN-EVOLUTION (⽇仏共同制作)
助成	文化庁文化芸術振興費補助金 (映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
製作	「マイスモールランド」製作委員会
配給	バンダイナムコアーツ
URL	オフィシャルサイト Twitter Instagram

当社スタッフ

プロデューサー	伴瀬萌
アソシエイトプロデューサー	大古場栄一
アシスタントプロデューサー	鳥越一暢
キャスティング	森万由美
キャスティングアシスタント	松本晏純

UNHCR「世界難民の日2022」イベントにてAOI Pro.出資・制作映画「マイスモールランド」上映、川和⽥恵真監督が登壇

作品概要

映画「マイスモールランド」 / 英題 "My Small Land"

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