川和⽥恵真監督の商業映画デビュー作「マイスモールランド」に奥平大兼さんが出演! 2022年初夏全国公開 AOI Pro.出資・制作作品
2021.11.18 事業

©2022「マイスモールランド」製作委員会
是枝裕和監督が率い、⻄川美和監督が所属する映像制作者集団・分福の気鋭の若⼿、川和⽥恵真監督(30)の商業映画監督デビュー作「マイスモールランド」(AOI Pro.出資・制作)で、主演の嵐莉菜さん(17)に続いて、奥平大兼さん(18)の共演が発表されました。
奥平さんは、本作撮影時17歳、現在18歳の現役高校生。2021年の日本アカデミー賞新人俳優賞、キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、ブルーリボン賞新人賞、日本映画批評家大賞新人男優賞など多数の受賞を果たした注目の若手俳優です。
物語の舞台は埼玉。埼玉には約2000人のクルド人が住む地域があり、嵐さんはそこに暮らす在日クルド人の女子高生サーリャを演じます。
ごく普通の高校生活を送っていましたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変…。
在日外国人が在留資格を失うと、働くことができなくなるばかりか、居住している地域を出ることができなくなり、サーリャは、東京に住む聡太(奥平大兼)に会いに行くことができなくなります。
今回解禁されたポスタービジュアルは、この日本にいても、立場によって越えられない国境が生まれることを表現し、高校生の淡い恋心が、社会によって分断される切なさを伝えるものになっています。
メガホンをとる川和⽥監督は、是枝監督の「三度⽬の殺⼈」(17)で監督助⼿、⻄川監督の「すばらしき世界」(21 / AOI Pro.出資・制作)でメイキングを担当。本作で満を持しての商業⻑編映画デビュー&オリジナル脚本です。
本作は企画段階で、2018年の釜⼭国際映画祭内にあり、映画の新企画やクリエイターを⽀援するイベント「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」で、アルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。表彰式に川和田監督と当社プロデューサーの伴瀬萌が登壇しました。
難⺠2世という題材をベースに、世界に開かれた新しい視点で、現代⽇本が抱える社会問題を切り取りながら、誰もが "⾃分ごと"として受け⼊れられる普遍的な⻘春ドラマとして描かれます。
撮影は5⽉18⽇にクランクインし、6⽉8⽇にクランクアップ。⽇仏共同制作となる本作は、共同制作となるフランスで最終の仕上げ作業を行っており、2022年初夏に全国公開されます。
奥平大兼(おくだいらだいけん)さんコメント&プロフィール / 聡太役

◆本作の出演について 映画からはじまったという気持ちはあるので、その現場に2年ぶりに戻ってきたということで新鮮な気持ちになりました。久しぶりの映画の現場で、クランクインの時は迷いがありました。『MOTHER マザー』の時は、何もわかっていなかったので、OK がかかると、ただ嬉しかったのですが、ドラマなどいろんな現場を経験したことで、自分の中で考え過ぎてしまったところがあって。でも現場で川和田監督とたくさんお話して、監督が表現したいことをお聞きし理解することができたので、撮影が進んでいく中で、聡太として生きることができたと思います。撮影前に監督とお話したことなど、僕の趣味などを脚本に反映していただくこともあって、最後のほうは演じているのかわからなくなる瞬間もありました。
◆主演の嵐さんについて 僕がこんなことを言うのもおこがましいですが、本番になると顔が変わります。初めての演技で、これだけオンオフ切り替えられるなんて凄いなと思いました。
◆作品の題材について クルドの方々の問題は、この脚本をいただくまで知らなかったです。撮影前に勉強はしないように監督から言われていたのですが、難民の問題については、ニュースから聞こえてくる遠い国のお話だと思っていましたが、日本でもこんなことがあるんだと、急に身近なこととして考えられるようになりました。
<プロフィール> 2003年9月20日生まれ、東京都出身。演技未経験ながら初めてのオーディションで数百人の応募者の中からメインキャストの周平役に大抜擢され、映画『MOTHER マザー』(20)で俳優デビュー。その存在感と演技が評価され、第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。その後、「恋する母たち」(TBS/20)、「レンアイ漫画家」(CX/21)、「ネメシス」(NTV/21)、「世にも奇妙な物語'21 秋の特別編」(CX/21)と話題のテレビドラマの主要キャストとして出演、来年公開の「アクターズ・ショート・フィルム2」(WOWOW)では玉城ティナ監督作品で主演を務めることが決定している。
川和田恵真(かわわだえま)監督コメント&プロフィール

◆奥平さんについて 奥平くんとは、オーディションで出会いました。お芝居を見させていただき、まだ青年になりきらない、途上にいる姿が今回の聡太という役柄そのものでした。部屋を出る前にはもう、お願いしたいと心が決まっていました。撮影前から何度かお会いして、彼自身の物事をフラットに捉える視点や、自由に伸び伸びとした姿にも触発され、さらに脚本の内容も膨らみました。現場でも、とてもひたむきで、いつもお芝居のことを考えていた姿が心に残っています。不器用ながらも真っ直ぐな聡太という人間を、等身大で体現しきってくれたことに、とても救われました。今、この時、奥平くんを撮ることができて大変光栄です。
<プロフィール> 1991年10⽉15⽇⽣まれ、千葉県出⾝。早稲⽥⼤学在学中に制作した映画『circle』が、東京学⽣映画祭で準グランプリを受賞。2014年に「分福」に所属し、是枝裕和監督の作品等で監督助⼿を務める。本作が商業⻑編映画デビューとなる。2018年の第23回釜⼭国際映画祭「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」で、アルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。
作品概要
映画「マイスモールランド」
クルド⼈の家族とともに⽣まれた地を離れ、幼い頃から⽇本で育った17歳のサーリャ(嵐莉菜)。同世代の⽇本⼈と変わらない、ごく普通の⾼校⽣活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の⽇常が⼀変する…。埼⽟には、約2000⼈のクルド⼈が住む地域があり、そこに暮らす女子高生サーリャが主人公。彼女が、東京に住む日本人の少年・聡太(奥平大兼)との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤し、成長していく物語が描かれる。
公開日 | 2022年初夏公開 |
監督・脚本 | 川和⽥恵真 |
出演 | 嵐莉菜、奥平大兼 |
企画 | 分福 |
制作プロダクション | AOI Pro. |
共同制作 | NHK、FILM-IN-EVOLUTION (⽇仏共同制作) |
助成 | 文化庁文化芸術振興費補助金 (映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
製作 | 「マイスモールランド」製作委員会 |
配給 | バンダイナムコアーツ |
URL | オフィシャルサイト |
プロデューサー | 伴瀬萌 |
アソシエイトプロデューサー | 大古場栄一 |
アシスタントプロデューサー | 鳥越一暢 |
キャスティング | 森万由美 |
キャスティングアシスタント | 松本晏純 |
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