CluB_A 大森歩監督 短編映画「春」と「リッちゃん、健ちゃんの夏。」が、10月1日よりアップリンク吉祥寺ほか、全国で順次公開! AOI Pro.出資・制作作品
2021.07.15 事業
当社がマネジメントを行うCluB_Aのディレクター 大森歩が監督・脚本を務めた短編映画「春」(2018年、当社出資・制作)と「リッちゃん、健ちゃんの夏。」(2019年、当社出資・制作)が、2021年10月1日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか、全国で順次公開されます。
「春」は、3年間祖父と二人暮らしをし、美術大学を卒業、現在CMなどのディレクターとして活躍する大森歩自身の経験を元に祖父を介護する美大生の心情を繊細に描いた秀作で、大人になっていくアミと認知症のためにどんどん子ども返りしていく祖父の感受性が重なっていく模様が描かれています。
主人公・アミを演じ映画初主演を飾ったのは、ドラマ・映画の出演で注目を集める古川琴音さん。さらに、花王おさむさんが祖父役、加藤才紀子さんがアミのアニメオタクの同級生・橋本を演じました。
本作は「京都国際映画祭2018 クリエイターズ・ファクトリー」をはじめ9つの映画祭でグランプリを獲得。「第22回 文化庁メディア芸術祭」の新人賞(大森歩)、「第20回 TAMA NEW WAVE」のベスト女優賞(古川琴音)を受賞しています。
「春」と同時上映される「リッちゃん、健ちゃんの夏。」は、かつてキリシタンが隠れていた長崎の離島・黒島を舞台に女子中学生と国語教師との淡い恋を描いた物語です。共に映画初主演となる、武イリヤさんが中学生のリッちゃん、笈川健太さんが国語教師の健ちゃんを演じました。
本作は「あいち女性国際映画祭2020」をはじめ3つの映画祭でグランプリを獲得し、「第23回 文化庁メディア芸術祭」の審査員推薦作品に選出されています。
「春」キャストコメント
◆古川琴音さん
本作は私にとっての初主演映画になります。
今から約3年前、この仕事をまさに始めたばかりというタイミングで頂いたお仕事でした。
主演のプレッシャーを感じようにも感じられない、ただやってみるしかない! という怖いもの知らずの状態でお芝居していたように思います。
3日間の短い撮影期間でしたが、暗中模索していたのでもっと長く撮っていたようにも感じます。
そんな中で拠り所となったのが、大森監督のおじいさんへの想いでした。
撮影中に度々、監督からおじいさんのお話を聞くことがありました。
本人に直接言えなかった気持ちがこの物語にたくさん詰まっていることが分かり、私自身もこの作品を大切に思い、慎重になれたように思います。
楽しんでご鑑賞ください。ありがとうございます。
◆花王おさむさん
上映決定、おめでとうございます。
私は、舞台の仕事が多いので、どうしても芝居をしようとしてしまいます。
大森監督には「芝居をしようとしないように」と言われ、どうしたら…と思っていましたが、撮影が3日間だけで、あれよあれよという間に撮ってくれたので、ああしよう、こうしようと考える暇もなく、それが逆に良かったのかもしれません。
孫役の古川琴音さんの自然な演技に、教えられることが多かったです。
「リッちゃん、健ちゃんの夏。」キャストコメント
◆武イリヤさん
リッちゃんを演じる上で、先生を好きになったリッちゃんにすごく共感しました。
中学生から見る先生は大人で、自分の世界ではない大人の世界にいる先生がリッちゃんにとってとても魅力的に映っていたのだろうなと思いました。
黒島には初めて訪れたのですが、教会でのミサや島の人々の雰囲気は同じ日本のはずなのに、日本じゃないような不思議な感覚だったのを覚えています。
佐世保の印象は、黒島の後に訪れたのもあって、「あー、日本に帰ってきた!」と感じました(笑)。
海や山、大きい商店街に沢山のハンバーガー屋さん、ワクワクの詰まった街並み、そしてとにかく魚料理がとても美味しかったです。
黒島も佐世保も観光でいつか訪れたいと思います。
複数の映画祭においてグランプリを受賞させてただいたこと、すごく驚いたのと同時にたくさんの方々にこの作品が届いているんだと実感しました。
いよいよ劇場で公開されますが、一人でも多くの方々の心にリッちゃん、健ちゃんが残ってくれたらうれしいと思います。
ぜひ、劇場でご覧ください!
◆笈川健太さん
中学生のリツ子から好かれる教師という役どころでしたが、健ちゃんは学校では人気のない教師なので、この子は一体自分の何処を気に入ったのだろうと演じながら感じていました。
突き抜けたコミュニケーションで踏み込んでくるリツ子には、逆に安心感を覚えていた記憶があります。
2人の時間の多くを長崎県佐世保市黒島で過ごしました。
教会で行われるミサ、山にある巨木、綺麗な海や人通りのほぼ無い道あの空気が今でもハッキリと思い出されます。
映画祭でグランプリをいただいた時はオンラインという事もあり最初はなかなか実感を持てなかったのですが、お世話になった監督や俳優部からお祝いのご連絡をいただき徐々に実感しました。
皆で作った作品が誰かの心に残っているなら、こんな幸せなことはないなと思います。
そしてこれから劇場にて公開されます。
1人でも多くの人に2人だけの夏休みが残りますように。
まだまだ難しいご時世ではありますが、是非劇場で。元気に。「リッちゃん、健ちゃんの夏。」を鑑賞していただきたいと思います。
映画館でお会いできるのを楽しみにしております。
監督・脚本 大森歩 プロフィール
東京都出身、愛知県育ち。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、AOI Pro.入社。企画演出部でCMを中心に数々の映像作品のディレクターを務め、2021年よりCluB_A所属。
ADFEST FILM CRAFT LOTUS部門 BRONZE、リマーカブル・ディレクター・オブ・ザ・イヤー、BOVAなどを受賞。短編映画「春」「リッちゃん、健ちゃんの夏。」では、国内外の映画賞を多数受賞。
大森歩(CluB_A HP)
作品概要
「春」
祖父(花王おさむ)の家に居候して二人暮らしをしている、美大生のアミ(古川琴音)。いつも満州に行ったことを自慢気に話す祖父を、「衛生兵だったんでしょ。私も戦争したよ、受験戦争」と馬鹿にするアミは、翌年に就活を控えている。
アニメオタクの同級生・橋本(加藤才紀子)が我が道を行く一方、アミは、自分の描きたいものを描くのではない”広告”の課題に苦戦し、自信を喪失していく。同時に家では、どんどん認知症が進む祖父にイライラが募り、アミはとうとうキレてしまうが、ある日、初めて聞く祖父の話に気持ちが動き…
公開日 | 2021年10月1日(金) アップリンク吉祥寺ほかにてロードショー (同時上映「リッちゃん、健ちゃんの夏。」) |
キャスト | 古川琴音、花王おさむ、加藤才紀子、西智子、伊勢田世山、松山茂雄 |
監督・脚本 | 大森歩(CluB_A) |
製作 | AOI Pro. × 第8回きりゅう映画祭制作作品 |
配給 | アルミード |
監督・脚本 | 大森歩(CluB_A) |
プロデューサー | 穴久保亮、谷内恒太 |
アソシエイトプロデューサー | 伊藤太一 |
制作進行 | 松重涼子 |
「リッちゃん、健ちゃんの夏。」
佐世保市在住の中学2年生のリッちゃんは、両親の離婚で、2学期から東京への転校が決まっている。夏休みの間に、恋する国語教師の健ちゃんを追って黒島にやってきたリッちゃん。迫害された潜伏キリシタンが逃げた黒島で、死んでもいいと思うほど愛する健ちゃんとの淡い恋は実るのか…。
公開日 | 2021年10月1日(金) アップリンク吉祥寺ほかにてロードショー (同時上映「春」) |
キャスト | 武イリヤ、笈川健太、大國千緒奈、藤原隆介 |
監督・脚本 | 大森歩(CluB_A) |
主題歌 | 「あの日」寺尾紗穂 P-VINE RECORDS |
主催 | STFF-S実行委員会 |
企画 | 志岐誠 |
共催 | 長崎県 |
後援 | 渋谷区・佐世保市 |
助成 | 令和元年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業 |
制作 | AOI Pro. |
著作製作 | 佐世保映像社・AOI Pro. |
配給 | アルミード |
監督・脚本 | 大森歩(CluB_A) |
プロデューサー | 角谷淳 |
アソシエイトプロデューサー | 伊藤太一 |
制作進行 | 松重涼子 |
制作助手 | 関原崇将 |
キャスティング | 前田莉奈 |
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