役所広司さん×西川美和監督 初タッグ「すばらしき世界」トロント国際映画祭ワールドプレミア上映決定! 2021年2月11日より全国公開 AOI Pro.出資・制作作品

2020.07.31 事業

©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

役所広司さん主演、西川美和監督の最新作「すばらしき世界」(AOI Pro.出資・制作)が、「第45回トロント国際映画祭」への正式出品とワールドプレミア上映が決定しました。英題は"Under The Open Sky"です。

本映画祭は北米最大の国際映画祭で、米アカデミー賞を頂点とする今後の賞レースを占う前哨戦としても注目されています。今年は9月10日~19日にカナダ・トロントで開催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小し、長編映画50本、短編映画5本と例年の約1/4に絞られる中、狭き門を突破しました。

本映画祭への西川監督作の出品は、「夢売るふたり」(2012)、「永い言い訳」(2016、AOI Pro.出資・制作)に続き、本作で3作品連続の快挙となります。

「すばらしき世界」の原案は、直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」。
これまでオリジナル脚本にこだわり続けた西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑みました。

主演は、国内外で高く評価され続ける名優・役所広司さん。
人生の大半を刑務所で過ごし、社会から"置いてけぼり"を食らいながらも、まっすぐ過ぎる性格と、そのどこか憎めない魅力で周囲の人々とつながっていく三上正夫役を情感豊かに演じます。

©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

共演に仲野太賀さん、長澤まさみさん、橋爪功さん、梶芽衣子さん、六角精児さん、北村有起哉さん、安田成美さんら豪華キャスト陣が集結。

人間の本質をあぶり出す作品で高評価を得てきた西川監督が、学生時代から憧れ続けた役所広司さんと初タッグを組み、"人生再出発"を描いた本作。
国内では2021年2月11日より全国公開します。

西川美和監督コメント(監督・脚本)

トロント国際映画祭には格別な思い出があります。「夢売るふたり」(2012)の上映中、ラスト20分のところで観客の目の前でフィルムが燃えたのです。映画は突然中断し、私は映写技師のところに駆け込み、スタッフは大慌てでしたが、応急処置で上映が再開されるまでの30分間、地元の映画ファンのほとんどが席を立たずに辛抱強く待っていてくれており、最後は同じ旅を終えた仲間のような拍手で迎えてもらいました。北米最大の映画祭であると同時に、市民や映画ファンと距離の近い、大好きな映画祭です。コロナの影響でたくさんの映画が人に観てもらう場を失う中で、「すばらしき世界」の招待を決断して頂いたことに、心から感謝しています。
今作も、"燃えるような"上映になりますように!

役所広司さんコメント(主演・三上正夫役)

(第50回カンヌ国際映画祭でパルムドール/作品賞を受賞した)「うなぎ」で初めてカンヌ国際映画祭に参加しました。その時、海外の観客と一緒に観て「こんなにも、笑ってくれるんだ!」って驚きましたが、この「すばらしき世界」にも、「うなぎ」と共通するような、ユーモアや笑えるところがあります。まっすぐ過ぎて不器用な三上と本作を、是非楽しんで頂けたらと思っています。

作品概要

映画「すばらしき世界」 / 英題 "Under The Open Sky"

「今度こそ、まっとうに生きる!」
13年の刑期を終えた三上(役所広司)を待っていたのは、目まぐるしく変化する、想像もつかない世界。保護司・庄司夫妻(橋爪功・梶芽衣子)の助けを借りながら、自立を目指していた。あるとき、生き別れた母親を探す三上にテレビディレクター(仲野太賀)とプロデューサー(長澤まさみ)が近づいてくる。彼らの真の目的は、社会に適応しようと足掻く三上の姿を番組にすることだった。まっすぐ過ぎるが故に、トラブルが絶えない元・殺人犯だったが、彼が持つ無垢な心に感化された人々が彼の周りに集まってくるのだった。

公開日2021年2月11日(木・祝)
脚本・監督西川美和
出演役所広司、仲野太賀、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、長澤まさみ、安田成美
原案佐木隆三著「身分帳」(講談社文庫刊)
配給ワーナー・ブラザース映画
製作©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
制作 AOI Pro.
当社スタッフ
プロデューサー伊藤太一
プロデューサー池野加奈
アシスタントプロデューサー大溝恵

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