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俺の夢は消えていない。
それは、家族の中に生きている。

吉田拓郎の名曲で彩る、父と家族の物語。

32 ページブックレット

ポニーキャニオン / 葵プロモーション

2006年秋、31年 ぶりに35,000人のファンを熱狂の渦に巻き込んだあの「つま恋コンサート」から1年余。

デビュー作『陽はまた昇る！』から『半落ち』『出口のない海』を経て、
最新作『夕凪の街　桜の国』を世に問うた名匠・佐々部監督は、自他共に認める拓郎ファン。
「いつの日 か、全編を拓郎のヒット曲で映画を！」と、拓郎フォーク と人間ドラマのジョイントを発想し、ここに鮮度溢れる名作を創りあげた。

家族一途のお父さんに三宅裕司、優しく家族を包むお母さんに真野響子、
心優しい長女に藤澤恵麻、その次女にAYAKO。
その他、お父さんの親友でライブハウスのオーナーに岩城滉一、その 弟分にモト冬樹など。
ベテラン・新鋭が見事なアンサンブルを見せてくれている。

香取家の主人・卓は、不動産会社に勤める平凡なサラリーマン。
専業主婦の妻・幸子、大学生の長女・詩織、バンド活動に情熱をそそぐ次女・歌織の一家4人 で、卓の決めた「晩ご飯は必ず全員揃って食べる」というルールを守って 暮らしてきた。

だが詩織は想いを寄せる苦労人の青年と会うため、歌織は波に乗り始めたバンド活動のため、
揃わない日が増えていく。家族との時間が何より幸福だった卓は、すっかり意気消沈してしまい…。

吉田拓郎の大ファンだという佐々部清監督が、全編に拓郎ソングを散りばめたホームドラマ。
遠い昔、愛する人を守るために自分の夢をあきらめて以来、家族のために働き詰めで生きてきた主人公の姿は、すべての団塊世代の共感と涙を誘うはず。

また2006年秋、31年ぶりに行われ3万5000人のファンを集めた【つ恋 コンサート】のステージを、なんと劇中で再現！拓郎ファンのみならず、70年代のフォークソング全盛期に青春を謳歌した世代には、たまらない作品になっている。