「湘南国際村めぐりの森 植樹祭・育樹祭」に協賛

2015.05.26 お知らせ

当社は、『森をつくり笑顔を広げる』をコンセプトに、都市近郊の森づくりに取り組んでいる企業・福祉団体を中心に構成された「混植・密植方式植樹推進グループ」の植樹・育樹活動に、協賛をしています。

神奈川県横須賀市にある湘南国際村めぐりの森では、市民、企業、行政、福祉が主体となり「協働参加型めぐりの森づくり推進会議」を構成し、緑の再生・保全・活用につながる様々な取り組みを協働して進めています。同会議を構成する「混植・密植方式植樹推進グループ」は、地域に古くから生植する樹種の苗木を選定し、不規則に混植・密植させることで(混植・密植方式植樹)樹種を力強く成長させ、バランスのとれた豊かな森を短期間で形成させる森づくり事業に取り組んでいます。また、苗木づくりを障がい者の就労の場として提供することも目的の一つとしています。

世界各地で苗木を植樹してきた植樹の神様・宮脇昭先生が考案したこの独特の植樹方法を用い、めぐりの森では過去13回の植樹イベントを実施し、累計5,900名ものボランティア参加者により40,000本以上の苗木の植樹が行われてきました。当社初協賛となる2015年5月開催の「第10回 湘南国際村めぐりの森 植樹・育樹祭」では、社員とその家族も参加し、22種の苗木2,000本の植樹や、成長中の苗木の育樹を体験しました。

混植・密植方式植樹推進グループの森づくりの特徴

その土地本来の樹種(潜在自然生)の苗木を選定・育成し、自然の森のシステムにそって不規則に混植・密植させる植樹方法。植樹後の3年間は除草などの育樹を行うが、その後は人の手を借りずに成長、15〜20年の短期間でバランスのとれた豊かな森を形成させる。

※混植

シイ・タブ・カシ類等の20種以上の常緑広葉樹の樹種を混植。多様な樹種を混ぜることで病虫や風水害に強い苗木が育つ。

※密植

1平方メートルあたり3本の間隔で密植。一般的には3平方メートルあたり1本程度なので、およそ10倍の密度となる。

常緑広葉樹林の成長量は夏緑広葉樹林や針葉樹林よりも大きく、1ヘクタールあたり年間27トンの二酸化炭素を固定化する。また常緑広葉樹の根は深根性・直根性なので、地中にしっかりと根をはり、山崩れを防止するなどの防災機能も高い。

宮脇昭氏プロフィール

「宮脇方式」と呼ばれる混植・密植方式植樹を考案、世界各国1,700箇所以上、累計4,000万本以上の植樹指導を行う。
(財)地球環境戦略機関 国際生態学センター長、横浜国立大学名誉教授
環境国際賞、ブループラネット賞受賞